技術の進化と消費者の購買行動やニーズの多様化により、日々変化が求められるマーケティングにおいて、ビジュアルマーケティングは今、訴求力を大幅に高めるひとつの起爆剤となっています。
今回は、InstagramやX、TikTokなどのSNSの活用を含むマーケティング手法であるビジュアルマーケティングについて、さらに深掘りして、ビジュアルUGCツールの訴求効果や最新の活用事例、導入のポイントを含め、ご紹介します。
Contents:
1.ビジュアルマーケティングとは
2.なぜ今ビジュアルマーケティングに注力すべきなのか
3.ビジュアルUGCツールとは
4.ビジュアルUGCツール導入のポイント
1. ビジュアルマーケティングとは
まず初めに、ビジュアルマーケティング(Visual Marketing)とは、視覚的な要素を使って商品やブランドを宣伝するマーケティング手法のひとつです。画像、動画、イラスト、デザインなどを活用して、消費者の関心を引き、情報を伝え、訴求力を強化することが目的です。
人の脳は、文字だけよりもイラストや写真の方が理解しやすく、覚えやすいと言われています。これを「画像優位性効果」といいます。そのため、ウェブサイトや広告に画像や動画をたくさん取り入れると、既存顧客だけでなく、新しく興味を持っていただけそうな顧客にも訴求することができます。
2. なぜ今ビジュアルマーケティングに注力すべきなのか
ビジュアルマーケティングは、主にアパレルをはじめ、化粧品、食品、雑貨など様々な分野で行われています。消費者の購買パターンの多様化や情報過多の現代において、Instagram、X、TikTokなどのSNSにおける商品の宣伝効果は、生の顧客体験を提示することができ、マーケティングにおいて重要な位置を占めています。
従来であれば、オフラインで、店舗で買い物をする消費パターンが主流でしたが、現在では店舗に商品を見に行き、その場で購入するのではなく、モール型ECや口コミサイト、SNSを通じて、オンラインで実際の使用感などを口コミや商品情報から調べ、そのままオンラインで購入する消費パターンが増えてきています。
そうした中で、自社サイトにおいて動画コマース (※1)を強化したり、公式SNSにおいて商品やサービスの写真、動画を充実させたり、レビューを充実させたりすることに重きを置く企業が増えてきています。
ビジュアルマーケティングを効率良く進めたい企業にとって、お客様の生の声であるレビューやSNS投稿を活用することは、より効率的かつ効果的な宣伝となり、訴求力を高める方法と言えます。SNSで投稿された写真や動画は常にチェックされ、拡散される可能性を秘めているため、企業にとって貴重な情報資産といえるでしょう。また、これらの情報資産を自社サイトに活用することで、消費者のECサイトへの滞在時間を長くすることができ、間接的にSEO対策にも応用することが可能だといわれています。
※1 動画コマースとは、ECサイト内で、動画を用いて商品を紹介することができ、動画の視聴者はそのまま視聴した商品を購入することができる動画コンテンツを活用したマーケティングの手法のことを指します。
3. ビジュアルUGCツールとは
お客様の生の声を収集し活用する方法のひとつとして、UGC(ユーザー生成コンテンツ)活用ツールが挙げられます。UGC(ユーザー生成コンテンツ、User-Generated Content)は、一般のユーザーがインターネット上で作成し、公開するコンテンツのことを指します。具体的には、ブログ投稿、SNS投稿、レビュー、コメント、写真、動画などが挙げられます。
マーケティングにおいて、レビューは消費者の生の声が反映されるため、情報過多な現代において信頼性が高く、既存顧客以外の消費者の商品購買意欲を高めるためには不可欠です。従来のレビューツールを含むUGCツールは、日本においては、テキストによるものや、星による5段階評価などが主流でしたが、現在注目されているのがビジュアルUGCツールです。
ビジュアルUGCツールとは、従来のテキストレビューや星による評価レビューに加え、商品やサービスを購入した顧客によって、SNSなどに投稿された写真や動画などのコンテンツを自社のオンラインサイトにレビューとしてアップする機能のことです。すでにSNS上に商品の購入に関するコンテンツがアップされている場合、それらをビジュアルレビューとして用いることができます。
テキストや星評価、写真や動画を同時にチェックすることができるため、消費者は商品説明にはない具体的な詳細をテキストで得ることができ、写真や動画でその実際の使用感を知ることができます。これによって、新規の顧客に対しては、より記憶に残りやすく、信頼感の高い商品宣伝を行うことが可能となり、また、既存顧客に対しては、ファン化とリピーター施策に応用することが可能です。
また、ビジュアルUGCを導入することで、自社サイトのボリュームを増やすことが可能となります。商品情報やテキストレビューのみの表示に加え、写真や動画といったコンテンツを掲載することで、サイトの見た目をリッチにすることができ、より一層顧客の関心を引きやすいEC環境が整います。
4. ビジュアルUGCツール導入のポイント
ビジュアルUGCツールの導入を検討する際、自社のECサイトやブランドコンセプトに一致するかどうかをいくつかの点で検証する必要があります。
まずは、ツールの使いやすさです。効率を上げるために用いるはずのツールが直感的に使えないツールの場合、かえって運用効率を下げてしまいます。自社サイトへの導入やレビュー収集後の運営、顧客への返信方法の改善、収集した情報の効率的な分析等、レビューを活用し、顧客とのコミュニケーションを図るうえで、直感的に使えるツールを選ぶことが効率的なマーケティングの鍵です。
次に、ビジュアルUGCを導入する場合、すでにあるテキストレビューとの親和性があるかどうかを検証することも必要です。デザインの整合性などサイトとして「映える」掲載となるかどうかは、視覚的な訴求を狙う場合、非常に重要なフックとなります。
続いて、レビューデータの獲得率です。レビューツールを用いる場合、レビュー獲得率を上げ、安定したレビュー収集を継続し、それらの情報資産を分析し、CV率を上げることを目標とされることが多いのではないでしょうか。InstagramのUGCを集めることにより、海外ではCVRが1.2倍〜2.0倍に上がる傾向があり、ユーザーレビューと同時収集することにより、効果をさらに高めることが認められています。
さらに、ビジュアルUGCを活用する場合、ビジュアルUGCからそのまま商品ページに移動できるツールを用いることで、顧客の購買意欲を削ぐことなく、ストレスフリーに訴求することが可能です。Instagramには、公式Instagramの投稿から、そのまま商品ページに移動する機能がありますが、これを自社ECサイトのビジュアルUGCでも可能にします。
最後に、コストパフォーマンスの検討です。ビジュアルUGCを用いることによって期待できるマーケティング効果を以上の点から検証し、従来の運用にかかるコストと比較検討することが必要です。
終わりに
ビジュアルマーケティングは、視覚的コンテンツを最大限に利用することで、消費者の注意を引き、感情に訴えかけ、より記憶に残るマーケティングを可能にします。自社サイトやLPにビジュアルUGCを取り入れることで、競争が激化するEC市場において、一歩先を行く効果的なマーケティング手法として大いに活用できるでしょう。
従来のテキストレビューに加え、ビジュアルレビューを活用していくことが、訴求率の向上とサイト運営において必要不可欠なマーケティング施策となるはずです。
U-KOMIは、お客様の声を収集し活用するためのUGC(ユーザー生成コンテンツ)活用ツールです。このツールを利用することで、自社ECサイトにおいてレビューを美しく表示し、Instagramのコンテンツを活用してコンバージョン率(CVR)を向上させることはもちろん、レビューという生きた情報資産をリアルタイムに活用していただけるような仕組みを機能として実装しています。
ビジュアルUGCツールの導入によるメリットを考慮し、是非、自社に合った導入の検討を進めてみてはいかがでしょうか。
ビジュアルUGCの活用事例はこちら : https://u-komi.com/jirei/jirei34/
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